2007-04-28

21世紀に大変革は起こるか?-17

ネット内には、その能書きによると「奇跡」的な健康サプリメントがあふれています。ブラジルでも原産地としてのプロポリスや、すでに発がん性があると叩かれてしまったアガリスなどが売られていますし、SUS(公共医療)では、補助的な治療方法としてハリなどの東洋医学による治療も認められています。オメオパシーに関しては一進一退のようです。TV番組では、大学の研究機関による食の改善やアンチエイジングを扱った番組がよく放送されます。

肥満のことを書きましたが、ブラジル人はアメリカ人と同じようにジャンクフードが好きです。けれども健康食としてのスシなど日本食の評価も高くなりました。セレブではすでに日本食がシックです。こちらの日系三世にナットウキナーゼについて話したあと、彼は顔をしかめて納豆を食べたようですが、その後、マヨネーズと一緒にして食べたということでした。そんなわけで、私が大豆粉を食すことを思い立ったのも、こちらのTV番組がきっかけでした。日本で大豆タンパクがブレイクする少し前だったと思います。

世の中が面白いのは、健康食に関しての研究やら試みや情報量が増えれば増えるほど、レシピにまったく逆な結論が出てくることもありえるということです。一方では偏食をいましめ、バラエティに富んだ食事でバランスの取れた栄養補給ということが推奨されていると思えば、食事を思い切って単純化し、要するにエネルギーの元となる炭水化物のコメ、あるいは五穀米にしておかずを減らそうということでしょう。「白米は脚気の原因になったという確実な証拠がない」、という主張を見つけて私は驚きました。そして調べると、参考になりそうな次の記事がウィキペディアにありました。

「経験的に修行僧などの精進料理(動物性タンパク質を含まない食事)を摂る人々が一旦脚気になるも、時間が経つにつれて自然回復することが知られている。これは体内の腸内細菌を動物性タンパク質として吸収することによりビタミンB1が摂取されるからと考えられている」。なるほど。そして脚気が「近年はジャンクフードの普及によって増えている。アルコール依存症患者にも多く、アルコール分解の際にビタミンB1が消費される事と、偏食が関与している。最近は高齢化が進み、ビタミンB1を含まない高カロリー輸液での発症も問題となっている」。

皆さん、食事をおろそかにできません。逆に玄米は、消化や残留物で単純に体に良いとはいえないようです。「糠の部分にキレート作用が強いフィチン酸を多く含む。フィチン酸はミネラルと結合してフィチン酸塩になる。そのため玄米を多量に取ると体内にミネラルが吸収されずミネラル欠乏を起こし、ミネラル不足(鉄不足、カルシウム不足、マグネシウム不足、亜鉛不足)を起こすことがある。玄米を食べるときは、大量の野菜を食べる、牛乳を飲む、ごま塩をかけるなどのミネラル補給が欠かせない」。
ポテトチップを三年間食べ続けて死にかける

人間が生存していくメカニズムは実に複雑です。私は前回参照した免疫学の安保徹氏の信者ですが、ネット内には、これを「トンデモ理論」と「確信」している記事も多いですね。私はここでどちらが正しいかという検証はしないし、できるだけの知識がありません。これなんかは政治臭が強いと感じていますが、世の中ホントに面白い。

結局突き詰めていくと、この考えの根本にあるのは「断食」のようです。だいぶ前の「ホット・ワイヤード・ニュース」に、肥満の影響を調べる研究過程で、ネズミの摂取カロリーを約半分にすると寿命が飛躍的に延びるというのがありました。人類の歴史として、その大半を飢餓の中に生きた遺伝子を我々は抱えているのですから、わずか数十年にしかならない飽食の時代で問題が起きないわけありません。

こちらでは、とにかく推奨カロリーや標準的な肥満度などに関し、現状に尺度を合わせてしまうというインチキを医療当局がやっているように感じます。王侯貴族の特権であった肥満の蔓延は、人類の末期的症状といえるかもしれません。これから先食糧難があるかもしれないのに。

人間が生きていくためには、そのエネルギー源である食事は不可欠です。しかしながら、この摂取する食物によって同時に毒素や過剰量も受け入れてしまうので、ときにその制限ないし究極には、解毒するための断食をする必要があるという理屈でしょう。私はこの考え方に基本的に賛成しています。そして断食関連については、美容のためのダイエット、健康維持、ストレス解消、病気治療、老化防止などをうたい、中には「食べながら断食」??なんて、分けのわからないタイトルで稼ごうとカモを狙っています。なんですって?残念ながら、ここで納豆ダイエットの話はしません。

結局私は、大豆粉(日本のように高価なやつでなく、こちらで普通にスーパーなどで売られている500g袋入り)を毎日大さじ2杯ほど食べることに決めて、現在は濃いクリームスープ風(レーズン、コプラ、皮と一緒に刻んだバナナを加え、乾燥ニンニクを上にトッピング)に料理し、それを5年以上続けています。このダイエットを始めてから45ヶ月すると、ほとんど慢性的になっていた胃腸の不調期間が少なくなったことに気がつきました。

プラセボ効果かもしれないと思って様子を見ていたのですが、やはり大豆タンパクやイソフラボンだかの効果があるようだと感じました。それからしばらくすると、今度は老化によって乾燥しやすくザラついていた皮膚が滑るようになってきたと感じたのです。冬に体を洗うと起こっていた肌の炎症もなくなり、ついでにシミが薄くなってきました。

もともと私は野菜を大量に食べる習慣があり、ニンジン、トマト、玉ネギ、キュウリ、青菜などを食べやすくするために細かく刻んで食します。肉も大好物だったのですが、大豆食に変える過程で減らしました。やむをえない外食を除けば、現在は魚と脂肪のない鶏肉以外に肉食することがありません。完全なベジタリアンになったわけではないので、ミルク、ヨーグルト、チーズなどの乳製品もよく食べます。大豆とともに重要と思えるのは、こちらで安くて豊富にあるフルーツです。

とくにバナナ(熟れた皮にガン防止効果があるという)は日に3本以上食べることがあり、リンゴ、柿、パパイア、時期によってはイチゴなどを間食として食べます。したがって現在は、1日にトーストパンを1枚食べるぐらいで、その他に米などの主食(炭水化物)を食すことがありません。
がん治療の常識と点検、私達の考え方

この結果、ハイティーンに及ばないのは言うまでもなく、30才代にも及びませんが、皮膚の再生が全身におよんだ現在、最初に会った人が私の年齢を当てることがなくなりました。たいていは若さの秘訣を聞かれます。ただし老眼が進み、脱落は止まったもの、頭髪の復活というマジックは起こっていません。

それでも望外の体力と元気が戻りました。このように私にとっては、いわば奇跡的なことが起こりました。では他人はどうなのか?興味があってネット内のブログを当たってみると、痩せることに主眼が置かれたものが多く、遺伝子などの影響も考慮すれば、私以外の人達に同じ効果があるのどうか現在のところわかりません。

けれども、もうひとつ重要なことが実現されていないことに、あなたは気がつくでしょう。私はここ20年近く自分の病気や体の不調に関して簡単な記録をとっています。残念ながら私の持病やカゼなど、免疫が強化されれば解消するはずのことが同じように続いています。そこで再び解決する方法を模索しました。もちろん自然で安上がりでなければなりません。そんなとき「X51.ORG」の、ある記事が目に留まりました。

0 件のコメント:

コメントを投稿